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大会プログラム ワークショップ8 ワークショップ 9 ワークショップ 17 ワークショップ 16 ワークショップ 15 ワークショップ 14 ワークショップ 12 ワークショップ 13 ワークショップ 11 ワークショップ 10 シンポジウムS2 ワークショップ 7 ワークショップ6 ワークショップ5 ワークショップ4 ワークショップ ワークショップ2 [公開wshop18講座]
  健康と長寿に貢献する  ワークショップ 一般講演 シンポジウムS1 ナイトゼミナール(分野別懇親会) 一般講演 一般講演 総会 授賞式・受賞講演 懇親会 [公開市民講座]
  健康と長寿に貢献する

シンポジウム

17th

S1

Epigenetics: Its role in development, chromosome regulation and genome evolution

19th

S2

Genetics, Environment, and Genome Structure: From Metagenomics to Medicine




➠S1
エピジェネティクス:個体発生から染色体制御、ゲノム進化まで
Epigenetics: Its role in development, chromosome regulation and genome evolution


日 程 9月17日 13:30-16:00

世話人 Sasaki Hiroyuki (Kyushu Univ), Kakutani Tetsuji (Natl Inst Genet)

概要
エピジェネティクスは様々な生命現象に関わっており、発生分化における遺伝子発現制御のみならず、トランスポゾンの抑制や染色体の安定な維持・継承にも寄与する。すなわち、エピジェネティクスはDNA配列の変化を伴わない遺伝子発現変化の継承という当初の定義を超えて、ゲノム(染色体)の安定性や進化(変化)をも制御するといえる。本シンポジウムでは、エピジェネティクスの関わる様々な現象についてショウジョウバエ、シロイヌナズナ、ニワトリ、マウス等のモデル生物を駆使したアプローチとその成果を議論する。
Epigenetics is involved in various biological phenomena, including developmental gene regulation, transposon silencing, and chromosome stability and inheritance. In other words, epigenetics regulates the evolution/stability of the genome (chromosomes), in addition to the heritable changes in gene expression during development. Thus, the role of epigenetics is beyond its original definition. This international symposium is aimed at providing a forum for scientists studying the various epigenetics-related phenomena using appropriate model organisms, including fruit fly, Arabidopsis, chicken and mouse. The approaches and outcomes of such studies will be discussed.

講演者
GALANDE Sanjeev (Indian Inst. Sci. Educ. Res., Pune)
Chromatin regulator SATB1, mouse

HORI Tetsuya (Natl. Inst. Genet., Mishima)
Centromere formation, avian cells

SAITO Kuniaki (Keio Univ., Tokyo)
Piwi-interacting RNA and chromatin, fly

SAZE Hidetoshi (Okinawa Inst. Sci. Technol., Okinawa)
DNA methylation and histone methylation, plant

TACHIBANA Makoto (Tokushima Univ., Tokushima)
Histone methylation and development, mouse

XU Guoliang (Chinese Acad. Sci., Shanghai)
DNA demethylation and reprogramming, mouse

➠S2
Genetics, Environment, and Genome Structure: From Metagenomics to Medicine(仮題)
日 程 9月19日 14:00-17:45




ワークショップ

                                                             

17日

WS1

DNA の破壊と修復と再編:塩基切り出しの役割をめぐる新展開

17日

WS2

新しい性染色体の獲得と進化

17日

WS3

系統特異性の遺伝学~遺伝子重複、保存非コード配列、平行進化~

17日

WS4

ゲノム編集技術と両生類遺伝学の最先端

17日

WS5

ゲノム再編とゲノム安定化維持機構の分子メカニズム

17日

WS6

NGS を用いた生殖系列の変異解析と集団遺伝学の融合による新しい遺伝学の可能性

17日

WS7

レトロトランスポゾンと哺乳類ホストシステムの共存原理

18日

WS8

男女共同参画ランチョンワークショップ:研究現場における多様な人材活用と育成―ラボノミクス効果?!

18日

WS9

プレナリーワークショップ ― BP賞受賞講演から ―

19日

WS10

遺伝学と合成生物学(公開ワークショップ)

19日

WS11

3D 遺伝学のすすめ

19日

WS12

ショウジョウバエの集団・進化遺伝学―温故知新から新たな展開まで―

19日

WS13

植物レドックス研究の最近のトピック

19日

WS14

ヒト遺伝学教育の問題点とそれを克服する方法(公開ワークショップ)

19日

WS15

温度感受性TRPチャネルの機能的多様性と生理的意義:分子から個体までの統合的な理解を目指して

19日

WS16

大量データ時代の新しいゲノム遺伝学

19日

WS17

マウス遺伝学が牽引する最先端生命科学

20日

WS18

遺伝教育―日本と海外の比較(公開ワークショップ)



WS1 DNA の破壊と修復と再編:塩基切り出しの役割をめぐる新展開
Recent excitements in DNA base excision
日 程
9月17日 15:15-17:00
世話人
小林一三 (東京大学)、中別府雄作 (九州大学)
概 要
DNA の塩基の切り出しは、DNA 塩基への損傷からの修復という観点から研究される事が多かった。ところが、エピジェネティックなメチル化塩基の排除に関与することが、動物植物で明らかになった。さらに、原核生物では、エピジェネティックな塩基メチル化の有無によって非自己DNA を破壊する制限修飾系に、塩基切り出しによるものが発見された。また、塩基切り出し酵素は、抗ウイルス活性や抗体遺伝子の多様性増幅機構への関与が示され、さらには細胞死による発がん抑制や神経変性をもたらす事も明らかになってきた。本ワークショップでは、DNA の塩基の切り出しが、遺伝過程、エピジェネティックス過程、個体恒常性維持で果たす予想外に大きな役割について、最近の結果をもとに検討したい。
講演者
小林一三(東京大学)
木下 哲(長浜バイオ大学)
村松正道(金沢大学)
中別府雄作(九州大学)


WS2 新しい性染色体の獲得と進化
Acquisition and evolution of neo-sex chromosomes
日 程
9月17日 15:15-17:00
世話人
黒岩麻里(北海道大学)、寺井洋平(総合研究大学院大学)
概 要
性は様々な要因で決定されるが、そのうちのひとつとして性染色体がある。性染色体は本来多様で、転換(ターンオーバー)するということが近年知られてきた。新しい性決定遺伝子の誕生や染色体の構造変化により性染色体が獲得され、従来の性染色体から新しい性染色体へと転換する。しかし、その進化過程については、不明な点が多い。本ワークショップでは、精力的に研究を進めている若手研究者により性染色体の獲得と転換、進化について議論する。
講演者
黒岩麻里(北海道大学)
寺井洋平(総合研究大学院大学)
明正大純(新潟大学)
野澤昌文(国立遺伝学研究所)
村田知慧(徳島大学)



WS3 系統特異性の遺伝学~遺伝子重複、保存非コード配列、平行進化~
Genetics of lineage specificity: gene duplication, conserved non-coding sequence, and parallel evolution


日 程
9月17日 15:15-17:00
世話人
大島一彦(長浜バイオ大学)
概 要
動物、植物、真核微生物といった多様な系統群の全ゲノムが比較できるようになり、各系統を特徴づける形質の遺伝的基盤が徐々に理解されるようになってきた。本ワークショップでは、そのような遺伝的差異の源泉として、遺伝子重複による新奇な遺伝子ファミリーの創出、シス制御配列の獲得・変化、そして細胞内共生に伴う宿主ゲノムの進化などに焦点を当てる。多彩な系統群を対象に研究を展開する研究者達にご登壇いただき、系統特異性の分子基盤を考察する。
講演者
稲垣祐司(筑波大学)
河邊 昭(京都産業大学)
斎藤成也(国立遺伝学研究所)
颯田葉子(総合研究大学院大学)
西原秀典(東京工業大学)



WS4 ゲノム編集技術と両生類遺伝学の最先端
The leading edge of genome editing techniques and amphibian genetics

日 程
9月17日 17:15-19:00
世話人
荻野肇(長浜バイオ大学)、山本博章(長浜バイオ大学)
概 要
かつて両生類は遺伝学と縁の薄いモデル動物と考えられてきた。しかし、近年の高効率トランスジェニック技術の開発や、TALEN及びCRISPR-Cas9システムによるゲノム編集技術の発展によって、数あるモデル動物の中でも、最も遺伝子操作の容易なものへと変わりつつある。本ワークショップでは、ネッタイツメガエルやアフリカツメガエル、イベリアイモリにおける眼や心臓形成、人工ゲノム倍化、性決定等の研究を通じて、古典的な枠を超えた遺伝学的アプローチの広がりを紹介する。
講演者
Robert M. Grainger(University of Virginia, USA)
 ネッタイツメガエルの順遺伝学と逆遺伝学
越智陽城(山形大学)
 ネッタイツメガエルを用いた人工ゲノム倍化の研究
鈴木賢一(広島大学)
 ツメガエルにおけるゲノム編集技術の開発
林 利憲(鳥取大学)
 イベリアイモリにおけるゲノム編集技術と心臓形成研究への応用
伊藤道彦(北里大学)
 ツメガエルの性決定機構



WS5 ゲノム再編とゲノム安定化維持機構の分子メカニズム
Molecular mechanism of genome rearrangement and maintenance of genome stability

日 程
9月17日 17:15-19:00
世話人
太田邦史(東京大学)、篠原美紀(大阪大学)
概 要
遺伝情報の根源であるゲノムを安定性維持するための分子機構を知ることは、その破綻としての発がん等疾患に至るメカニズムを理解する上でも重要である。一方で、ゲノム再編は様々な細胞機能においても重要な役割を果たしている。テロメアやセントロメア、rDNA 等様々なゲノム上の機能領域の果たす役割などを含め、ゲノム機能とそのアウトプットとしての細胞機能・生物機能との接点について議論したい。
講演者
加納純子(大阪大学)
佐々木真理子(国立遺伝学研究所)
太田邦史(東京大学)
篠原美紀(大阪大学)
中川拓郎(大阪大学)



WS6 NGS を用いた生殖系列の変異解析と集団遺伝学の融合による新しい遺伝学の可能性 New genetics research, from NGS analysis of germline mutation to population genetics
日 程
9月17日 17:15-19:00
世話人
内村有邦(大阪大学)、大野みずき(九州大学)
概 要
高等動物の生殖系列で発生する突然変異は、遺伝的多様性や生物進化を引き起こす原動力となるが、発生頻度が低いため、これまでは直接的な解析は困難であった。近年の新型シークエンサー(NGS)の発展により、de novo 突然変異の特徴や発生機構を全ゲノムレベルで理解することが可能になった。本ワークショップでは、集団遺伝学や分子進化学の理論研究と組み合わせることで、NGSを用いた最新の生殖系列変異の研究が、進化遺伝学の研究にどのような意義をもつか議論したい。
講演者
権藤洋一(理化学研究所)
内村有邦(大阪大学)
作見邦彦(九州大学)
池村淑道(長浜バイオ大学)
西野 穣(統計数理研究所)
太田朋子(国立遺伝学研究所)



WS7 レトロトランスポゾンと哺乳類ホストシステムの共存原理
Principle of mutual coexistence between retrotransposons and mammalian host system

日 程
9月17日 17:15-19:00
世話人
相澤康則(東京工業大学)、小野竜一(東京医科歯科大学)
概 要
本ワークショップでは「レトロトランスポゾン(RE)とホストシステムの共存原理」を考える。この目的のため、RE リッチなゲノムをもつ哺乳類の高次機能を対象に、この共存原理を探究されている5 名にご登壇頂き、エピジェネティクス、遺伝子創成・進化、精神性疾患などの様々な異なる切り口をもったご講演を頂く。ちなみに講演者のうち少なくとも3 名は遺伝学会に初参加であるため、本学会を通した新たな人的交流も期待できる。
講演者
一柳建司(九州大学)
岩崎由香(慶應義塾大学)
岩本和也(東京大学)
小野竜一(東京医科歯科大学)
宮澤孝幸(京都大学)



WS8 男女共同参画ランチョンワークショップ:研究現場における多様な人材活用と育成―ラボノミクス効果?!
Luncheon workshop on gender equality

日 程
9月18日 12:15-13:45
世話人
日本遺伝学会男女共同参画推進特別委員会
概 要
政府は日本の成長戦略として『人材の活躍強化』を謳い、特に女性の活用を推し進めようとしている。いわゆるアベノミクス効果は私たちの研究現場においてどのように具体化されつつあるのか、今後の施策の動向について考える。また、その中で職場の環境や働き方はどのように変わるのか?求められるリーダーの素養とは?今年のランチョンではこれからの時代の変化に乗り遅れないために必要な情報をお届けします!
講演者
・遠藤 隆(日本遺伝学会会長)
 はじめに
・篠原美紀(日本遺伝学会男女共同参画推進担当幹事)
 日本遺伝学会における男女共同参画の取り組み
・松尾泰樹(文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課長)
 研究環境のダイバーシティ実現に向けて
・まとめと総合討論
・池村淑道(日本遺伝学会第86回大会委員長)
 おわりに




WS9 プレナリーワークショップ ― BP賞受賞講演から ―
Plenary workshop

日 程
9月18日 13:45-15:00
世話人
日本遺伝学会長 遠藤 隆
概 要
良い研究が大事なのは当然だが、上手なプレゼンテーションも同様に大切―そう思いませんか? PWSでは良い研究と良い発表で前年度Best Papers賞に選ばれたうちの4名に、お話しいただきます(昨年の演題): 茶谷悠平(大腸菌翻訳途上鎖の網羅的解析)、吉田恒太(トゲウオ科魚類における新しい性染色体領域の出現は遺伝子のアミノ酸配列と発現量の進化を促進した)、中田智大(ニワトリ特異的な性決定メカニズムに関わるcHEMGNの機能解明)、伊藤智哉 (機能未知な転写産物から発見されたOGU1タンパク質の機能解析)。昨年聴き逃してしまった方はもちろん、昨年度聴かれた方も是非ご参加ください。BP賞選考委員長 遠藤俊徳
講演者
茶谷悠平
 大腸菌翻訳途上鎖の網羅的解析
吉田恒太
 トゲウオ科魚類における新しい性染色体領域の出現は遺伝子のアミノ酸配列と発現量の進化を促進した
中田智大
 ニワトリ特異的な性決定メカニズムに関わるcHEMGNの機能解明
伊藤智哉
 機能未知な転写産物から発見されたOGU1タンパク質の機能解析



WS10 遺伝学と合成生物学(公開ワークショップ)
Genetics and Synthetic biology

日 程
9月19日 14:00-15:45
世話人
池村淑道(長浜バイオ大学)、阿部貴志(新潟大学)
概 要
今回の企画は、遺伝学における学術的な意義に加えて、将来の若手会員の獲得へ向けた、分野の探索にあります。学生を含む若手には、遺伝子やゲノムをデザインして新規性の高い生命体を創出する「合成生物学」が高い関心を集めています。最近に発展の著しい新技術を含む遺伝学分野の多様な技術群を総合的に組み合わせて初めて可能になる研究分野であり、進化遺伝学のように実験的な証明が困難であった分野にも、新視点でのアプローチを可能にします。
講演者
池村淑道(長浜バイオ大学)
板谷光泰(慶應義塾大学)
木賀大介(東京工業大学)
山崎健一(北海道大学)
その他



WS11 3D 遺伝学のすすめ
3D Genetics

日 程
9月19日 14:00-15:45
世話人
白井 剛(長浜バイオ大学)、藤 博幸(CBRC)
概 要
タンパク質や核酸などの立体構造は、それらの機能を理解するために必要な情報であり、遺伝学の対象となる生物学的現象の解明にも大きな役割を果たすと考えられる。しかしながら、現時点では遺伝学と構造生物学の知識の共有は十分とは言いがたい。そこでこのワークショップでは、この2つの分野の境界領域で活躍する研究者の講演により、今後出現するであろう3D 遺伝学の姿を討論することを目標とする。
講演者
土方敦司(長浜バイオ大学)、小原 收
 ヒト遺伝性疾患の構造バイオインフォマティクス
渡部輝明(高知大学)、岸野洋久
 タンパク質立体構造情報を考慮した突然変異選択圧分布の解析
白髭克彦(東京大学)
 Chromosome conformation capture
城田松之(東北大学)、木下賢吾
 変異解析におけるタンパク質立体構造とゲノムの論理
西村善文(横浜市立大学)
 エピゲノムに関連する天然変性タンパク質



WS12 ショウジョウバエの集団・進化遺伝学―温故知新から新たな展開まで―
Population and evolutionary genetics of Drosophila - from the past to new development -

日 程
9月19日 14:00-15:45
世話人
和多田正義(愛媛大学)、田村浩一郎(首都大学東京)
概 要
ショウジョウバエは伝統的に集団・進化遺伝学の材料として活用され、当該分野の発展の原動力となってきた。近年ではショウジョウバエ属の20 種の全ゲノム配列データも公表され、新たな飛躍がますます期待される。本ワークショップでは、日本におけるショウジョウバエの集団・進化遺伝学の発展に寄与することをねらい、過去の研究からの新たな展開から、ゲノム時代における新たな集団・進化遺伝学研究までを紹介する。
講演者
和多田正義(愛媛大学)
松田宗男(杏林大学)
松尾隆嗣(東京大学)
高野敏行(京都工芸繊維大学)
田村浩一郎(首都大学東京)



WS13 植物レドックス研究の最近のトピック
Recent topics on plant redox study

日 程
9月19日 14:00-15:45
世話人
山本義治(岐阜大学)、多田安臣(名古屋大学)
概 要
植物のレドックス制御の最近のトピックとして、根の形態形成におけるレドックスの関与(塚越)、および感染応答時のレドックスの役割(多田)という大きな発見があった。これらの講演を軸に光合成装置の保護とレドックス制御(山本)、植物細胞におけるレドックスセンサーの開発(久堀)などに関する演題を加え、植物固有のレドックス/ROS 制御に関する議論をしていきたい。
講演者
山本義治(岐阜大学)
光田展隆(産業技術総合研究所)
久堀 徹(東京工業大学)、吉田啓亮、原 怜、杉浦一徳
塚越啓央(名古屋大学)、馬渕果穂、鈴木孝征、野元美香、Wolfgang Busch、多田安臣、東山哲也、Philip N. Benfey
多田安臣(名古屋大学)



WS14 ヒト遺伝学教育の問題点とそれを克服する方法(公開ワークショップ)
Education on human genetics

日 程
9月19日 16:00-17:45
世話人
神崎秀嗣(京都大学、大和大学)
概 要
近年の医師不足や医療業務の負担増から、コメディカル(看護師・薬剤師・歯科衛生士・理学療法士・作業療法士などの医師・歯科医師以外の医療従事者の総称)養成校は、限られた時間のなかで教育を行い、学生を国家試験に合格させ、コンスタントに、医療従事者だけではなく、一社会人としての優秀な人材を医療機関に供給していかなければならない。このような状況において、学習指導要領では、ヒトの遺伝学教育は、高校までは本格的には学ばない。メンデルの法則など基礎的な事を学ぶに留まっている。そのような学生が、コメディカル養成校に入学してくる。このような基礎知識を克服する事は至上命題であり、国家試験に合格すれば済む問題でもない。遺伝病の患者さんにインフォームドコンセントを行う際、一般市民の方のヒトの遺伝学の知識の無さによって、医師をはじめ医療従事者の方々は、困難を感じているのではないだろうか。申請者は、日本染色体遺伝子検査学会精度管理委員として、染色体遺伝子検査の様々な問題点についてガイドライン作成に従事している。その経験から、高校までの遺伝教育とその問題点について、授業評価法を用いながら論ずる。さらに、MOOCs 等、イーラーニングシステムは、様々な高等教育機関において教育実践のツールとして利用されている(また、moodle などのオープンソースソフトや市販のイーラーニングソフトも配布されている)が、コメディカル養成校においては、特に、国家試験対策に利用されている場合が多く見受けられる。イーラーニングシステムは、システム構築に多額の開発費や維持管理費を要するが、筆者らの研究グループは、1998 年と1999 年に看護師国家試験自主学習支援ソフト、1999 年に臨床検査技師国家試験自主学習支援ソフトを開発し、教育実践で使用してきた。一般市民の皆さんの「遺伝リテラシー」向上のためには、様々なツールを用いて、ヒトの遺伝学の基礎知識は義務教育でも教えてはどうだろうか。一般市民の皆さんの参加もお願いして、意見を拝聴したい
講演者
神崎秀嗣(京都大学、大和大学)
 高校までの遺伝リテラシーの重要性と情報通信技術(ICT)化の推進
松永充博(大阪大学、京都大学)
 臨床検査技師養成校における遺伝子検査学の授業の一例
神山 誠(保健科学研究所)、大塚宏樹、松瀬亮一
 臨床検査会社から見た遺伝子関連検査の現状と問題点
清水信義(慶応義塾大学、長浜バイオ大学)
 メダカから学ぶヒト・ゲノム(設計図)の謎:ゲノム診断士の提言



WS15 温度感受性TRPチャネルの機能的多様性と生理的意義:分子から個体までの統合的な理解を目指して
Functional diversity and physiological significance of thermosensitive transient receptor potential (TRP) channel: toward an integrative understanding from molecules to organisms

日 程
9月19日 16:00-17:45
世話人
齋藤 茂(岡崎統合バイオサイエンスセンター)
概 要
温度感受性Transient receptor potential (TRP) チャネルは温度だけでなく、他の物理刺激および様々な化学物質により活性化される多刺激受容体であり、温度をはじめとする多様な感覚受容に関わっている。また、近年、立体構造解析も進み、分子から個体まで統合的に温度感受性TRPチャネルの機能を解明する研究が展開可能となってきた。本ワークショップでは、多様な動物種における温度感受性TRPチャネルの生理機能、機能の種間多様性とその進化過程、機能と構造連関の解明に取り組んだ最新の研究を紹介する。
講演者
齋藤 茂(岡崎統合バイオ)
 脊椎動物種の温度感受性TRP チャネルの機能比較。ツメガエルの温度適応に関連した温度感受性TRP チャネルの機能比較
太田利男(鳥取大学)
 脊椎動物TRPA1 チャネルの機能解析および種間多様性を利用した活性化・抑制機構の分子基盤解明
塩見邦博(信州大学)
 カイコの休眠卵・非休眠卵の産み分けにおける温度感受性TRP チャネルの役割の解明
齊藤 修(長浜バイオ大学)
 魚類の温度感受性TRP チャネルの機能解析
稲田 仁(東北大学)
 結晶構造解析によるヒトTRPV4 の立体構造解明と遺伝病原因突然変異の作用機序



WS16 大量データ時代の新しいゲノム遺伝学
Novel approach from/to Genetics in the big genome data era

日 程
9月19日 16:00-17:45
世話人
小倉 淳(長浜バイオ大学)
概 要
Genome 10K プロジェクトや大型ゲノムコホート研究など、遺伝学を取り巻くデータ環境はゲノム情報爆発ともいえる状況を呈している。こうした時代における遺伝学が発信していく役割および取り込むべき手法を最新のゲノム遺伝学研究を展開する若手研究者の研究事例をもとに論じていく。
講演者
小倉 淳(長浜バイオ大学)
中村保一(国立遺伝学研究所)
矢野健太郎(明治大学)
入江直樹(東京大学)
長崎正朗(東北大学)



WS17 マウス遺伝学が牽引する最先端生命科学
The leading role of mouse genetics in the life sciences

日 程
9月19日 16:00-17:45
世話人
酒田祐佳(九州大学)、岡 彩子(新領域融合研究センター)
概 要
マウスは、哺乳類を代表するモデル生物として近交系が数多く樹立され、遺伝学的研究が盛んに行われてきた。近年は、次世代シークエンサーを利用した膨大なゲノム情報の解析や新たなゲノム編集技術の応用により、生命現象のメカニズムに関する新たな知見が増大している。本ワークショップでは、マウスを用いた独自の研究を進める研究者を中心に最新の成果についてご講演をいただき、生命科学研究においてマウス遺伝学が果たす役割について議論したい。
講演者
高田修治(国立成育医療センター)
松居靖久(東北大学)
宮成悠介(岡崎統合バイオサイエンスセンター)
酒田祐佳(九州大学)
岡 彩子(新領域融合研究センター)



WS18 遺伝教育―日本と海外の比較(公開ワークショップ)
Comparison of heredity education in Japan and overseas

日 程
9月20日 10:30-12:15
世話人
向井康比己(大阪教育大学)、池内達郎(元・東京医科歯科大学)
概 要
これまでの遺伝教育に関するワークショップでは日本国内での取り組みについて紹介してきた。今回はシンガポール、インド、アフリカ諸国等における遺伝教育の実情を紹介すると共に、スーパーサイエンスハイスクールや生物オリンピックなどの我が国の高等学校における新しい事業について、遺伝分野ではどのようなことが実際行われているか報告する。海外と日本との遺伝教育を比較することにより、グローバル化時代に対応するためには遺伝学会としてどう取り組むべきか、海外からの教員とともに議論したい。
講演者
向井康比己(大阪教育大学)
池内達郎(元・東京医科歯科大学)
Lee Shan Shan(Ministry of Education, Singapore)
Santosh Kumar Sharma(Osaka Kyoiku University)
Hana Simkova(Institute of Experimental Botany, Czech Republic)
谷 良夫(尼崎小田高校)
石和貞男(元・お茶の水女子大学)
桝屋啓志(理化学研究所)


 

 

一般講演


17日 1A 染色体の構造と動態
17日 1B エピジェネティクス
17日 1C 変異・修復
17日 1D 集団・進化/分子進化・分子系統
17日 1E トランスポゾン・反復配列・ゲノム再編成
18日 2A 分化・発生
18日 2B 遺伝子発現(転写後調節・翻訳後修飾)
18日 2C 複製・組換え
18日 2D 集団・進化/分子進化・分子系統
18日 2E ゲノム構造・機能解析/方法論・技術
19日 3B 遺伝子発現(シグナル伝達・転写)
19日 3C 分化・発生/行動・感覚・神経
19日 3D 集団・進化/分子進化・分子系統
19日 3E 遺伝子機能

総会・授賞式・受賞講演

日 時:9月18日(木)15:15 ~ 18:15
会 場:長浜バイオ大学命江館2階大講義室①

懇親会

日 時: 9月18日(木)19:00 ~ 20:45
会 場:北ビワコホテルグラツィエ(PHONE:0749-62-7777)
住 所:滋賀県長浜市港町4-17(〒526-0067)
U R L :http://www.k-grazie.co.jp/
送 迎:開始時間に合わせて、大学からホテルまでシャトルバスでピストン送迎します。
懇親会終了後は、JR長浜駅までシャトルバスでピストン送迎します。
*紹介宿泊施設の長浜ロイヤルホテルとグリーンホテルYes長浜 みなと館へは、徒歩で数分です。

ナイトゼミナール

日  時:9月17日 (水) 19:30 ~ 21:30
送迎バス:ワークショップ終了後(19:00)にエントランス前に集合
場  所:長浜浪漫ビール
申し込み:9月8日 (火)までにフォーム( http://goo.gl/1NQhXf )から申し込みをしてください。
 9月17日の夜に、ナイトゼミナール(分野別懇談会)を開催します。分野ごとに分かれて親睦を深める会ですので、お気軽にご出席ください。大会参加者であれば、どなたでも出席可能です。分野と世話人は下記のとおりです。
集団進化 (黒岩麻里@北海道大学)
エピゲノム (齋藤都暁@慶應大学)
分子遺伝 (大野みずき@九州大学)
行動発生 (荻野肇@長浜バイオ大学)
植物 (多田安臣@名古屋大学)
生命情報 (小倉淳@長浜バイオ大学)
今大会では会場は1ヵ所です。会場までのバスをチャーターしていますので、ワークショップ終了後にエントランス前にお集まりください。会場前には大型バスが入れませんので、開始時間に合わせて2便で会場の近くまでお送りいたします。飛び入りの出席も可としますが、人数把握と送迎バス手配のため、出席希望者は9月8日(火)までにフォーム(http://goo.gl/1NQhXf   )
からお申し込みください。飛び入り参加の方には、空席がある場合のみ送迎バスをご利用いただけます。バスが満席の場合は、移動には電車などをご利用ください。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

公開市民講座

日 時:9月20日(土)13:30 ~ 16:00
会 場:長浜バイオ大学命江館2階大講義室①
テーマ:健康と長寿に貢献する遺伝学と情報学
*参加無料、申込不要 当日会場までおいでください。
*一定数の駐車場を確保しています。係の指示に従って駐車を願います。
  • 概要
     ヒトの設計図とも呼ばれるヒトゲノム塩基配列の完全解読を契機とした、最近の遺伝学やゲノム科学の急速な発展が、私たちの社会生活に多大な影響を与えつつあります。ゲノム塩基配列自体、ならびにゲノムDNAのメチル化やヒストン修飾等の状態が、ガンを含む広範な疾患に深く係わっていることが明らかになり、遺伝学やゲノム科学についての市民の関心も高まっています。最近では、塩基配列の解読が安価になり、個人の遺伝子やゲノム配列を解読した上で、個々の患者に適した治療を行う個別化医療が現実化し、市民の期待も大きなものがあります。期待が大きい故の混乱も生じており、遺伝学やゲノム科学の応用の現状や将来展望を正しく市民に伝えることが、この分野の研究者の責務となっていると考えます。

     今回の公開市民講座では、始めに遺伝学の研究者の立場から、次に基礎科学の成果を医薬産業へ生かす企業の立場から、遺伝学やゲノム科学の現状と健康長寿への貢献やその将来展望について紹介します。ゲノム配列自体が膨大な情報であり、さらには個人の多様な疾患について、あるいは様々な薬剤に対する効果や副作用の個人差について、正しい情報を得るためには、ビッグデータと呼ばれる大量な情報を的確に解析することが最重要な課題となっており、その現状も紹介します。

     医学や医療についての技術面での革新的な進歩があったとしても、経費の社会的な負担が可能であって、はじめて一般市民が利用可能となります。そのため、医療行政の立場からも、わが国の健康長寿社会の実現についての現状と将来展望の紹介を行います。医療費の負担を少なくしつつ健康長寿社会を実現するには、予防医療が重要です。生活習慣病等の予防の視点から、食品やサプリメント類についての市民の関心も高く、正しい情報の入手が望まれています。これらに関して信頼性の高い情報を提供するデータベースの現状や将来展望の紹介も行います。

  • 講演者と演題(予定)
    ①池村 淑道(長浜バイオ大学客員教授、国立遺伝学研究所・総合研究大学院大学名誉教授)
    「遺伝学研究者の立場から現状と将来展望、ながはま0次予防コホート事業への期待」

    ②伊藤菁莪(長浜バイオ大学客員教授、元協和発酵工業取締役、元協和メデックス社長)
    「分子遺伝学と遺伝子工学の健康医療産業への貢献」

    ③長洲  毅(エーザイ株式会社、JSTバイオサイエンスデータベースセンター研究総括)
    「健康のためのヒューマンバイオロジーとデータベース」

    ④金谷 重彦(奈良先端技術大学院大学教授)
    「健康に向けた食品の栄養成分データベース」

    ⑤永田  宏(長浜バイオ大学バイオサイエンス学部教授)
    「医療行政・医療経済の視点から」