つむじハゲに育毛シャンプーの効果がない本当の理由とは?
つむじが薄くなってきてから、シャンプーを育毛シャンプーに変えたことのある人は少なくないと思います。
ただ、残念ですが育毛シャンプーでは、つむじハゲを治すどころか現状維持も難しいです。
その理由について説明します。
もくじ
育毛シャンプーに、つむじハゲを治したり、進行を抑えたりする成分が入っていない
このサイトで、何度も説明しているように、つむじハゲの理由はAGA(男性型脱毛症)という症状にあります。
AGAは、頭皮の脂が原因でもないですし、年齢が起因するものでもなく、体内の男性ホルモンの影響で起こることが原因です。
ですが、育毛シャンプーには、そのAGAの原因である男性ホルモンを抑える成分は入っていません。また、シャンプーの裏側の説明をみても、どこのにもAGAに効果があると説明はありません。
そのため、育毛シャンプーでは、つむじハゲを治すこともできませんし、現状維持も無理に近いです。
AGA治療するクリニックでも、治療内容にシャンプーが入っていないのはそのためです。例えば、AGAクリニックのメンズヘルスクリニック東京を見てみても、AGAの治療内容にシャンプーが使われていないのがわかると思います。
参考:https://www.menshealth-tokyo.com/aga/cost/advanced/
皮膚科のニラゾルシャンプーはAGAに効果あり
ただ、市販ではないニラゾルシャンプーという主に皮膚科で取り扱っているシャンプーのみAGAに効果があると医学的に証明されているからです。ニラゾルシャンプーにはケトコナゾールという成分が入っており、これがAGAに効果があるという事がわかっています。
定期的に更新される日本皮膚科学会が発表する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」も記載があるので、興味ある人は下記リンクより確認してみてください。
※PDFです
ニラゾルシャンプーは、AGA治療に対応している皮膚科で主にだしてもらえるシャンプーです。
ただ、ニラゾルシャンプー「だけ」では、つむじハゲを治す事や現状維持が難しいこおがほとんどなので、あくまで育毛剤の補助的な感覚で使用をおすすめします。
じゃあ、育毛シャンプーってなんのためにあるのか?
世の中に「育毛シャンプー」とよばれるものがたくさんありますが、AGAに効かないなら、なぜ育毛シャンプーは存在するのでしょうか。
育毛シャンプーの目的は、髪を生やすことではなく、「頭皮環境を整える」ことにあります。
頭皮環境を整えるとは、脂っこくなく、乾燥もしていない、ニュートラルな頭皮の状態をつくることです。
このニュートラルな頭皮の状態をつくることで、いわゆる育毛環境がよくなり、頭皮に直接つける育毛剤の浸透がよくなることが期待できます。
また、より髪がより成長しやすい状態にもっていくことで、AGA以外が起因する抜け毛の予防効果が実感できます。
育毛シャンプーが本当に必要な人ってこういう人たちです。

脂漏性脱毛症

粃糠性脱毛症
では、実際に育毛シャンプーが必要な人たちってどういう人かというと、先の説明からわかるとおり、頭皮がニュートラルな状態ではない人たちです。
つまり、育毛シャンプーが必要な人は頭皮が脂っぽすぎたり、乾燥しすぎたりする人です。
ちなみに、頭皮が脂っぽすぎで髪が抜ける人を脂漏性脱毛症、乾燥しすぎて髪が抜ける人を粃糠性脱毛症とよびます。
この脱毛症の人たちは、育毛シャンプーで頭皮環境を整えることで、頭皮の脂を抑えたり、頭皮に油分を補給したりすることで脱毛を抑える効果が期待できるため、育毛シャンプーの効果が目に見えて現れやすいです。
育毛シャンプーのCMや雑誌の広告では、育毛シャンプーで髪が生えたり、薄毛が治ったりする「イメージ」がありますが、あくまでイメージでありどこにも髪が生えことは書いてありませんので過信は禁物です。